ショートカットの店員さんが淹れてくれるラテが、なんか美味しいのです。
ほんとは、店員さんで味が違っててはいけないのだとは思うのです。でも、ショートカットの店員さんの淹れてくれるラテは、ミルクも甘い感じがして、とくべつに美味しいのです。
でも、きょうは、推定身長153cmでショートボブの店員さん が淹れてくれてます。
あぁぁ、どっちが美味しい なんて言えない…。
ショートカットの店員さんが淹れてくれるラテが、なんか美味しいのです。
ほんとは、店員さんで味が違っててはいけないのだとは思うのです。でも、ショートカットの店員さんの淹れてくれるラテは、ミルクも甘い感じがして、とくべつに美味しいのです。
でも、きょうは、推定身長153cmでショートボブの店員さん が淹れてくれてます。
あぁぁ、どっちが美味しい なんて言えない…。
スタバのアンチョビ&ポテトのホットサンドイッチは、ブロッコリーのカットが絶妙だとおもうのです。
ワックスペーパーに包まれたホットサンドイッチを、お皿に乗せてもらって、テーブルまで運んできて、マグカップとお皿の位置を決めて、おしぼりで指先を拭って、いそいそとワックスペーパーの包みを開いたときに、パンからこぼれ落ちたブロッコリーが申し訳なさげに転がり出たりすると、もう、むちゃくちゃかわいいくて、油断してると、にたにたした顔になってしまうのです。
だから、アンチョビ&ポテトのホットサンドイッチを食べるときは、向かいの席の おばちゃんにみられないように細心の注意が必要なのです。
「おはようございまーす」
自動ドアが開いて入ってきた、推定身長153cmでショートボブの店員さん。シフトに入る前に、テーブルまでやってきてごあいさつしてくれました。
…おちこぼれのブロッコリーに、にたにたしてたのを見られてしまいました…。
あ、もちろん、ブロッコリーより 推定身長153cmでショートボブの店員さんのほうが 100億倍かわいいのは、いうまでもありません。
だからといって、ブロッコリーが、100億個あっても困ります。
「すごい いい天気ですよね」
スタバで、ソフトカーリーの店員さんが話しかけてくれます。
「外に出ると、くしゃみ がとまらなくて…」
そう答えたら、すごいわかる と笑ってくれました。
…
そうなんですよ。まぶしいと くしゃみ が止まらないのですよ。
いや、花粉症の くしゃみ みたいな、悲壮なものではないので、心配されるようなものではないのです。
たとえば、いきなり 日なた にでると、軽いくしゃみが 3回くらい出て、しばらくすると、また、目の奥あたりが むずむず してきて…って感じなのです。
そんなんだから、くしゃみ も「へっくしょーん」みたいんではなくて、「くちゅ」とか「ぷしっ」みたいな、身長153cmの女の子でなくてごめんなさいっ。て感じのやつなので、お姉さんから笑われると嬉しい。みたいな症状なのです。
遺伝らしいのですが、うちで飼ってた ねこ が、やっぱり日なたに出ると くしゃみ をしていたので、遺伝だとしたら、ねこ の遺伝です。だから、魚をきれいに食べれるので定食屋の小母さんからほめられたりします。もちろんシッポは短いので、ジャパニーズ・ボブ・テールの 野良ねこ です。
おなじ体質のひとを知らないので、ソフトカーリーの店員さん が笑ってくれたのが単純にうれしかったのです。…同志っ!
「いつものですね」
覚えてくれてる店員さんに、レジでそんなことを言われると、むちゃくちゃ照れてしまって、「むちゃくちゃ照れてしまってるのです」って顔になってしまいます。
それでなくても、ショートカットのかわいい店員さんを前に、ポーカーフェイスなんてことができません。ちなみに、ポーカーもブリッジも、七並べだって、むちゃくちゃ弱いです。
きょうは、その店員さん、飲み物を作ってくれてます。
カウンターの前で待っていると、気づいてあいさつしてくれますが、忙しそうなので、話しかけることもなく、店員さんの動きを追っていたのです。
…が。
ちょ、ちょっとまて。レジでは へらへら笑いかけてきて、飲み物を待っているあいだ、無言で見つめてる。って…これって、じつはむちゃくちゃ 挙動不審 じゃないですか!?
気づいたら落ち込んでしまった…。もう行くのよそう…。あ、だめ、そしたら推定身長153cmでショートボブのお姉さんも見れなくなる。…やっぱまた行こう。…でも誤解は解けるのか…。
本日のコーヒーの クリスマスブレンド は、ミルクをたっぷり入れてもおいしいですよー。と、推定身長153cmでショートボブの店員さんが勧めてくれたので、注文しなければなりません。ぜったいです。ほーりつで決まっているんです。
「きょうはラテじゃないんですか」
飲み物を作ってくれている べつの店員さんが話しかけてくれたので、ことの次第を説明します。したり顔になった店員さん…
「きょうのコーヒーは う・ま・い ですよー」
って、素で言われてしまいました。
…
濃いミルクだから、コーヒーよりミルクの味が強いかも…。と想像してたら、予想よりもコーヒーの風味がちゃんと残っていて、美味しかったのです。
もちろん、 推定身長153cmでショートボブの店員さんが勧めてくれたので、無敵です!
お昼を食べそびれたので、スターバックスで、少し遅めのお昼です。
選んだのは、ソーセージをパイ生地でつつんで焼いてある、ソーセージパイ。
外皮がぱりぱりで美味しいのです。
暖めてもらったソーセージパイと、飲み物をトレイに載せてテーブルに着くと、空いたテーブルを挟んだ、ふたつ隣りのテーブルのお姉さんの笑顔が目に入ります。
最近ちょっとしたきっかけがあって、ごあいさつを交わすようになったお姉さん。きょうはお休みなのか、デミタスカップを置いたテーブルにノートを広げています。
…そのちょっとしたきっかけというのには、悪いひとたちに追われてたお姉さんを助けたとか、秘密警察に職務質問されたところを助けてもらったとか、手に手をとって国境を越えたとか、そんなドラマティックなことは、まったくありません。
お姉さんにごあいさつを返して、トレイのソーセージパイに顔を向けました。
そこで、きょう最大…あるいは今週最大の失策に気づいてしまったのです。
そう、このソーセージパイ、ぱりぱりの皮をこぼさずに食べることができないのです…。
このままでは、ぱりぱりの皮をポロポロとこぼしながらソーセージパイを食べているところをお姉さんに見られてしまいます。だからといって、ソーセージパイに口を付けないというのも、印象が悪そうなのです。
せっかくいままで、ねこをかぶって…いや、ねこはかぶってないです…好印象を持ってもらっていたのに、すべてが元のモクアミです…元のモクアミの使いかたがまちがってますが、そんなことを気にしてるときではありません。
しかもお姉さん、きょうはひざ丈のパンツがかわいいのです。いや、お姉さん、いつもかわいいのです。推定身長153cmです。でもいまは、お姉さんがかわいいということも重要ではありません。…すいません。やっぱり重要です。
ソーセージロールに手を付けられずにいると、お姉さんとの間のテーブルに新しいお客さんが座りました。助けに船です。…助けに船なんてはじめて使ってみました。使い方はこれであっていると思うのです。
ピアーチェ・ディ・クエスタ・うんじゃら…とかと向かいの席の女性と喋っているのが耳に入ります。イタリア語です。たぶん。困ったときにはイタリア人のひとです。頼りになります。ブラビースィモです。
これで少しくらい、ソーセージパイの皮をこぼしてもお姉さんから見られる心配はなくなりました。
こちらからお姉さんの様子がうかがえないのは残念ですが、きょうのところは、それより好印象のほうが重要です。
すると、お姉さんが立ち上がるのが視界の隅に入ります。
もう帰るのかな?あいさつしなきゃな…と思ってたら、お姉さんは、カップやノートを向かいのテーブルに移しています。ちょうどはす向いの席です。
あの席だとソーセージパイをこぼしながら食べているのが、ぜんぶ見られてしまいます。
気づくと、隣りのテーブルのイタリア人、止まることなく喋っています。さすがイタリア人です。きっとこのせいです。お姉さんがテーブルを移ったのは。イタリア人うるさいです。あ、でも、個人的にイタリア人は嫌いじゃありません。加藤ローサちゃんとか大好きです。…すいません。ここでは関係ありません。
ソーセージパイ、お姉さんに見られたくなくて、いよいよ手をつけれません…。
ソーセージパイをこぼさずに食べれる方法、ご存知のかたは教えてください。
…ちなみに、「ひとくちで食べる」という提案は、辞退いたします。
いえ、かなえていただきたいのは、たいした望みではないのです。
もうほんとうに些細なことで、神さまであれば、きっと、どなたでも…
今週いっぱいで、いまの仕事場を離れるのです。だから、いつもおいしいコーヒーを淹れてくれていた店員さんに、「ありがとう」って言いたいのです。
いえ、べつに、その店員さんがショートボブがちょっと伸びちゃって、後ろだけカットしてみたけど、納得できなくて、やっぱり全体的にカットしちゃったんです。な、推定身長153cmのお姉さんだからってわけじゃないんです。ジッタリン・ジンのボーカルさんに声が似てるからってわけでも、もちろんないんです。
あ、すみません。ないことはなくて、も、もちろんそれもありますけど、でも、突然お店に行かなくなるっていうのもなんか後味が悪そうなのです。だから「来週から来れなくなるんです。」って言っておきたいのです。いや、べつに一緒に「時をかける少女」を観に行きませんかって誘おうとかってことは考えてないんです。
な、なんですか、そのひとの顔を覗き込むような目は。考えてませんよ。そんなこと。「時をかける少女」、近くじゃやってないんですから。あ、いえ、たとえやってたとしても、ごあいさつがしたいだけなのです。ほんとうです。
でも、なせか先週、今週と、お話しできるチャンスがないのです。
だから神さま…かなえてくれるんだったら、宗教、国籍、宗派、教義は問いません。エンジェルさまとか、ビリケンさんとかの、神さまなのかなんなのか微妙なあたりでもいいです。もちろん宇迦之魂命とか金堂薬師三尊とかの、漢字が難しくてパソコンがなかったら書けないような神さまでもぜんぜんオッケーです。初心者歓迎です。なかよくやりましょう!
…あ、ともかく、おねがいしますです神さま。
…でも、お布施と勧誘はお断りなのです。
スターバックスの店員さんがアロハなのです…
アロハといっても、ハラショーとかの挨拶の言葉ではなくてアロハシャツなのです。説明するまでもないですが一応説明しておくと、アロハシャツが店員さんをしてるわけではなくて、店員さんがアロハシャツを着てるのです。そんなことはわかります。でもぢつは、ハラショーではなくてズドラーストビチが挨拶の言葉なので、某SF小説はここんとこ、たぶん突っ込むところだと思うのです。脚注参照なのです。太田莉菜ちゃんがかわいかったのでロシア語会話はかかさず見ていたのです。スワニス・レムだって高校のころ読んでるのです。目指すはクレムリンです。
そんなことはどうでもいいのですが、スターバックスの店員さんのアロハがかわいいのです。ごっついお兄さんが金のチェーンのネックレスをしてアロハを着てるとおっかないのですが、スタバのお姉さんが着てるとかわいいのです。部屋のドアを開けて、ごっついアロハシャツのお兄さんがいたりすると千両箱を置いていかれそうでイヤなのですが、お店でアロハシャツのお姉さんが「こんにちは」といってくれるとうれしいのです。元ネタがわからないです。すみません偏った読書趣味です。
「制服ですか?」
「うーん、夏のあいだだけ。かな」
なのだそうです。
ショートボブがちょっと伸びちゃったんで、後ろだけカットしてみました。な、店員さんもアロハシャツなのです。きょうもレジには並べなかったのです。でも店員さんがかわいいので雨でもへっちゃらです。完全防水加工なのです。だからといって腕にしたまま顔を洗うと、文字盤に水が溜まってしまうのです。甘酸っぱい高校時代の安物デジタル時計なのです。
そうじゃなくて、スターバックスの店員さんが着てるアロハがかわいいのです。…ちがう、アロハ ‘も’ かわいいのです。
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参考文献:田中哲弥『やみなべの陰謀』ハヤカワ文庫刊
アロハの男が置いていった千両箱からはじまるタイムトラベルSF。
「ハワイの服…なんやそれ」「ハラショーとかいうやつ」「アロハやな」
ちょっと混んでるお店…
レジがふたつあって、お兄さんとお姉さんがいれば、お姉さんのレジに行きたいぢゃないですか。
そのお姉さんが、ショートボブがちょっと伸びちゃったんで、後ろだけをしっぽにしてみたんです。な、お姉さんだったらなおさらぢゃないですか。
でも、あからさまにそっちに並んじゃうわけにもいかないから、入り口に近いあたりで、レジが空くのを待つじゃないですか。
前のお客さんがお金を払って、つぎ…って思ったら、すたすたと歩いてきたお兄さんが、そっちのレジの前に…
わーん。おまえなんか、おまえなんかなぁ、おもてでテーブルの足につながれてて昼寝してるミニチュアダックスに蹴っつまづきかけて、それでもなんとかつまづかずに踏ん張って、でも勢いあまって水たまりに足を突っ込んで、盛大に跳ねあがった水しぶきに驚いたピレネー(レトリバーでも可)に体当たりされて、しりもちをついてころんじゃえばいいんだー。夏のばかやろー。
でも、べつのお姉さんに「はい。おつかれさまです」といって、飲み物を渡してもらえた…うれしい…。
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