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2012/6/30 土曜日

アリンコ目線

Filed under: ご近所写真,日記 — murata @ 14:21:48

春の花と夏の花の境目の公園の花壇のなんにも咲いてないように見える草叢に、よくみると小さな小さな花が咲いています。

ひょっとしたらアリンコには、花の季節なのかもしれなくて、きっと意中のアリに、ボクの女王さまになってください。とかいって、アリンコサイズの花束を渡したりして、ああそれでこの季節にはアリの巣別れなんかもあるんだなあ。

…と思ったりしたものですから、アリンコサイズの花が撮れるカメラ持ち出して公園に這いつくばってアリンコサイズの花を撮っています。

「おじちゃんなに撮ってんの?」

ちっちゃな女のコがきいてきます。

「撮ったの見せて」

フィルムカメラだからすぐには見せれません。これでまたアリンコ目線の理解者を失ってしまいました。そんな梅雨の晴れ間。


撮影データ
カメラ/レンズ:CONTAX RTS/Carl Zeiss Distagon 2.8/28+CONTAX REVERSE
フィルム:KODAK PORTRA 400

2012/6/17 日曜日

根岸飛行場

Filed under: 日記 — murata @ 13:58:31

昔、この先は南の島につながっていたそうです。
庶民的とはいえないけれど、一部の人たちだけに許される、というほどでもない運賃を支払えば、だれでもここから赤道の向こうの島へ旅立つことができました。

滑走路はなく、海上を滑って飛び立つ飛行艇専用の飛行場には、巨大な飛行機が着水した海面から、そのまま陸に乗り上げることのできるスロープがありました。

麻のスーツに中折れの夏の帽子をかぶった長身の紳士が、重そうな革の鞄を持ち上げて歩き出そうとすると、着物を着た女の人が、すっと寄ってきて紳士の腕に軽く手を添え、紳士の横顔を見つめる。なんてシーンがこの場所で展開されたにちがいありません。

紳士は、目を伏せてなにも言わずに通路に足を進めて、飛行艇の胴体からおりたタラップをのぼるんです。

紳士が飛行艇に姿を消すまで長回しのワンカットですよ。

飛行艇のエンジンの音が大きくなって、飛行艇はゆっくりと機体を回して海に入っていくのをカメラはロングショットで追いかけるんです。

着物の女の人は、涙も見せず、飛び立つ飛行艇をただみつめるんです。

くそー。かっこいいなー。
キャストは高峰秀子さんでお願いします。

戦争が始まって、飛行場には軍隊がやってきたそうです。
そして、戦争が終わったときに占領軍に引き渡される飛行機がこの飛行場を使ったのが最後だったそうです。

2012/6/10 日曜日

梅雨の晴れ間に。

Filed under: ご近所写真,日記 — murata @ 15:59:28

かあさま。かあさま。
おひさまがでてきましたよ。

はち も あわてて みつを あつめてますよ。
あじさい も いっぱいひらきましたよ。
きっと、あじさい も はち が くるのを たのしみにしてたんですね。

かあさま。かあさま。
しってました。
はち は あじさい の かふんっていうのをはこんで
あじさい が きれいにさくのを
てつだいしているんですよ。

あたしも かあさまの かいものかご
はこんで おてつだいしますよ。
そしたら かあさまも ずっときれいなままですよ。


撮影データ
カメラ/レンズ:CONTAX 159MM/Carl Zeiss Makro-Planar 2.8/60 C
フィルム:KODAK PORTRA 400

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