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2007/8/18 土曜日

夕立

Filed under: 日記 — murata @ 14:12:19

電車を降りるとカミナリが鳴っています。
でも、朝のニュースで 橋詰さん は、雨が降るなんて言っていなかったのです。だからきっと雨は降らないのです。雨よりも 橋詰さん のほうが好きなのです。
もちろんコンビニで傘を買ったりしたら負けなのです。雨よりも速くうちに帰るのです。

歩いていると、道で雨粒がはじけ出します。
橋詰さん の天気予報は、きょうは観なかったことにするのです。
雨の降る瞬間は、血ワキ肉オドリます。でもオドっている隙に、情け容赦ない土砂降りになっているのです。
ちょうどいい具合に、トンネルがあるので、雨宿りです。

トンネルの出口 には、先に雨宿っている おとうさん がいます。
道路の反対側で、 髪や肩をヌグいます。でも雨は止みそうにないので、きっと10分後くらいには、雨の中に駆け出すしかないのです。だから、髪や肩をヌグうのは、無駄な行為なのです。
でも、ボーっと突っ立っているのは、あまりにもマヌケなのです。だから、髪と肩をヌグい終えたら、眼鏡を拭いてみて、そのあとは、なんとなく腕時計をはずしてみたりするのです。
これで、おおむね5分です。雨の中に飛び出す決断をするまでの猶予は、あとおおむね4分とすこしなのです。

先に雨宿っていた おとうさん に、おかあさん が傘を持って迎えにきます。
雨の中、傘を広げて、おとうさん と おかあさん は歩き出します。

おとうさん と おかあさん が見えなくなったら、雨の中に飛び出す決断をするのです。
もちろん決断ですから、飛び出さない という選択もありです。そしたら、さらに 10分くらいは、雨宿っているのです。

雨の中を歩いていた おとうさん と おかあさん、こちらに戻ってきます。

「よかったら、これ使ってください」

「ビニール傘ですから、どうぞ」

おとうさん が、傘を差し出してくれます。
おかあさん も、使うように勧めてくれます。

ひとつの傘に肩を寄せて、小走りに遠ざかる おとうさん と おかあさん。

だれかが、わたしを泣かそうとしてる…

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背中を見送って、 ありがたく、ご好意をお受けしました。

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