…そういう時期ですねぇ。
実家は、キリスト教の信者さんが多い土地です。
クリスマスシーズンはもちろん街が華やかになります。
それでも壁をイルミネーションで飾った家をみかけることはありませんでした。
こちら（いわいる首都圏）では、この季節になると、そこここの家がイルミネーションで飾られます。
実家の土地ほどキリスト教の熱心な信徒さんが多いとも思えないのですが、これは人口が多いから、信徒さんの家を見かける確率が高いのか、あるいはこの季節だけ、熱心な信徒さんになる家が多いのか…
うちの近所も例外ではなく、夜、駅からの帰り、カラフルなイルミネーションで飾った家を少なからず目にします。街灯も満足にない暗い住宅街に現れるネオンサインじみたイルミネーションは、どこか場末のパチンコ屋さんじみています。
ベランダや出窓には、発光してるスノーマンやサンタクロースがいます。まるで宇宙人侵略もののＳＦ映画の世界です…つぎつぎに宇宙人と入れ替わっていく住民を窓から見下ろす宇宙人の親ダマ…って感じですね。使命感が目覚めます…なんの？
よく歩く通りに教会があります。ここももちろんイルミネーションが飾られています。
教会の窓からもれる黄色がかった明かりと同色の、ツリーをイメージしたシンプルなイルミネーションが、静かな住宅街に溶け込んでいます。
歩いていると、出窓に小さなツリーがひとつだけかざされている家を見つけました。
明かりを消した部屋の窓に飾られた、小さなツリーの小さなイルミネーションがふたつ、みっつ、控えめにまたたいています。
どんなイルミネーションによりも暖かにみえました。
