馬車道まつりといえば、鹿鳴館スタイルのコスチュームのおねえさんですよ。
お屋敷から、馬車で今夜の舞踏会に乗り付けるなんてシチュエーションですよ。
コスチュームの進化の頂点ですよ。このドレスに比べたら、イブニングドレスなんか退化ですよ。ホモサピエンスとネアンデルタールくらいちがいますよ。
背中を開けたり、腰にスリット入れたりするより、リボンとドレープとレースですよ。
羽根の髪飾りがあって、傘があると、もう完璧ですよ。
荷物もたされたり、馬車呼びにいかされたりしたいですよ。
馬車道まつりといえば、鹿鳴館スタイルのコスチュームのおねえさんですよ。
お屋敷から、馬車で今夜の舞踏会に乗り付けるなんてシチュエーションですよ。
コスチュームの進化の頂点ですよ。このドレスに比べたら、イブニングドレスなんか退化ですよ。ホモサピエンスとネアンデルタールくらいちがいますよ。
背中を開けたり、腰にスリット入れたりするより、リボンとドレープとレースですよ。
羽根の髪飾りがあって、傘があると、もう完璧ですよ。
荷物もたされたり、馬車呼びにいかされたりしたいですよ。
今朝は、ショートボブで推定身長153cm の おねえさん がドリンクを作ってくれてます。
ひさしぶりです。だから、レジの注文を とっとと終わらせて あちらの黄色いランプの下で ショートボブで推定身長153cm の おねえさん を ながめながらドリンクを待たなければいけません。
いきててよかった。
「コーヒーはどちらに…」
みなまで言わせずに選びます。レジで もたもたしては いられません。
「あわせて、ろっぴゃっくさ…」
支払いはスターバックスカードです。できるだけ早くレジを抜けるためには、コンマ一秒を争います。
ががが…
なんか、長いレシートが出てきました。
「アンケートをお願いしてまして、ご協力いただけるとドリンクが無料になりまして…あれが…こうですから…あとは…」
ショートボブで推定身長153cm の おねえさん への道のりは、ドリンク無料に阻止されました。
かあさま。かあさま。
あかい おふね がいますよ。
おおっきな おふね ですよ。
なんきょく ってことろまで いく おふね なんですか。
とおくまで いく おふね なんですね。
あたしも いつか おおきな おふね に のって
とおくの くにに いってみたいですよ。
かあさま も いっしょ ですよ。
おふね の うえで かあさま の つくってくれた
おべんとう を ひろげて みんなで たべるんですよ。
おいしそうな におい を かいで とんできた かもめ が おきゃくさん ですよ。
みんなで たべてると せんちょうさん も やってくるんですよ。
せんちょうさん は て を のばして たこのウィンナー を つまんじゃうんですよ。
そして、ごちそうの おれいに がいこくの おはなし を してくれるんですよ。
かあさま かあさま しってました。
がいこく には おひめさま の いる くに だってあるんですよ。
せんちょうさん は きっと おひめさま にだって あったことが あるんですよ。
あたしも おひめさま と あいたいですよ。
おひめさま は、なんでも ねがいごとを かなえて くれるんですよ。
おひめさまと あったら、おひめさまに おねがいしてきますよ。
かあさまと いつまでも いっしょに いれますように。って。
—
撮影データ
カメラ:YASHICA 44
フィルム:MACOCOLOR UCN200
現像・プリント:大沢カメラ
いきものがかり の PV で 仲 里依紗さんがサークルの部室を訪れて、自分が主演した 8mmフィルムを観るというストーリーのがあるんですよ。
そうですよ『ノスタルジア』の PV ですよ。
そんで、本編のあとに、主演女優のオフカットが続くんですよ。そこで 仲 里依紗さんは、はじめて自分を追ってたカメラマンの想いに気づくんですよ。
そんなの観ると、カメラ回したくなるじゃないですか。
フィルム買いにいったら、写真屋のおじさんから、まだ 8mmなんて作ってんの?なんて言われましたよ。
でも負けませんよ。めざせ主演 仲 里依紗ですよ。
仲 里依紗さん主演の「時をかける少女」でも、ヒロインの相手役は 8mm映画を撮ってる大学生ですよ。いよいよきますよ 8mm映画。
フィルム売ってるお店を見つけて、カラーフィルムを買おうとしたら、昼間に全部売れちゃったよ。なんて言われましたよ。ライバル現わるですよ。
しかたがないので、とりあえずお店にあったモノクロフィルムですよ。
商店街の入り口で回してみました。8mmカメラ。
あとは主演女優だけです。
かあさま。かあさま。
きれいな おねえさんが あるいていきますよ。
むかしのひとの洋服なんですか。
外国にまけないところをみせてたんですか。
外国のひとより ずっとずっときれいですよ。
あたしも あんなにきれいになれますか。
外国のひとにまけないくらい いっぱいいっぱい
勉強しなきゃいけないんですね。
そしたら、きっときれいになれますよね。
たまたま あとにも お客さんがいなくて、たまたま ペストリーをあたためるのに時間がかかって、たまたま なかよしパートナーさんがドリンクを作ってくれてた。
かあさま。かあさま。お山の さくらがさきましたよ。
ねえさまも、さくら、みれるとよかったのにね。
でも、きっと、ねえさまも、あたらしいおうちで、さくらを みているんですよね。
さくらをみて、かあさまのことや、あたしのこと、おもいだしているんですよね。
だから、かあさまや、あたしにあえなくても、さみしくないんですよね。
でも、あたしは、ねえさまとあえなくて、ほんとはさみしいですよ。
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撮影データ
-カメラ/レンズ:SONY α700/MINOLTA 100-300mm F4.5-5.6
その店で、ぼくは古いちいさなカメラを買った。
そのカメラで使う紙巻きのフィルムは、店では売られていなかった。
「銀座のカメラ屋か、関内の市電通りにあるカメラ屋だね」
白い髪に めがねをかけた 店主は、横浜の古い通りの名前をあげて、フィルムを売ってそうな店をおしえてくれた。
市電通りのカメラ店は、小さな店内に輸入カメラが並ぶ、ちょっと敷居の高そうなカメラ店だった。
ぼくは 古いちいさなカメラを カバンから取り出し、フィルムを探していると伝えた。
初老の店員は、奥のショーケースから、透明のセロファンに覆われた10本ばかりのフィルムの包みを出してくれた。
店員の手のフィルムの包みに恐縮しながら、お金のなかった ぼくは 一本だけを買いたい旨をつたえた。
初老の店員は、こころよくセロファンを剥いで、その一本だけを ぼくに手渡してくれた。
カメラにフィルムを入れた ぼくは、そのまま関内の駅から電車に乗って横須賀に向かった。
横須賀では、そのとき寄港していたロシアの練習船の船員に、おぼえたてのロシア語で話しかけて、写真を撮らせてもらった。
それからも、市電通りのカメラ店では、仕事場が近かったこともあって、折りあるごとに、いくつかのカメラとレンズを買い足し、また、持て余していた身分不相応なカメラの修理でも世話になった。
最初に 古いちいさなカメラを買った店は、デジタルカメラが普及しはじめたころに店を閉じた。
今月、市電通りのカメラ店も店を閉じる。
その店に並んでいた西ドイツ製のカメラは、いつも憧れだった。
—
撮影データ
カメラ/レンズ:YASHICA 44/yashikor 60mm F3.5
フィルム:efke R100
推定身長153cmでショートボブ(だった)の店員さん が カフェミストのミルクでキャラクターを描いてくれました。
もう あした 世界が亡んでも 思い残すことはない。
ところで、これは、くま…でいいですか。
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