おこたの季節ですね。でも…
おこたが苦手です。
あぐらをかくと、足が痛いのです。
正座をすると、足が痺れるのです。
横座りをすると、横に転がるのです。
足の伸ばすと、後ろに転がるのです。
座椅子を使ってみても、おしりがもぞもぞ落ち着かないのです。
おこたの湿度も、なんとなく苦手なのです。
でも、冬はおこたの季節です。
だから、どてらを着て、おこたに入って、背中を丸めて、ひざに猫を乗せて、蜜柑の皮をむきながら、テレビで水戸黄門を観る[*]のが憧れなのです。
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蜜柑の皮をむきながら、テレビで水戸黄門を観る:オリジナルは「炬燵で蜜柑を食みながら、テレビで水戸黄門を観る」(c)高校の後輩。
ほかにも氏は「みそ汁の具には、タマネギが美味しいことを、みんな忘れてますよ」など、日本人の根源に関わる名言を残しました。
きっと、氏は、いまごろりっぱな日本人になっているに違いありません。